ぱたこの頭のなか

アラサーのぱたこです。なんだかいろいろなものに手をつけてどれも中途半端になって少しだけ戸惑う人生です。でも、そんななかでもちょっぴり開きなおってみて、好きな映画や音楽、モノやコト、思っていることなど、私の頭のなかで悶々とうごめいていることを綴ります。それで自分でも何かに気づいたり、何か変化するきっかけになればいいなとの目論見もありつつ。。お気が向いたらぜひ、頭のなかを覗いてやってください。

小説の中毒性

おもしろい小説は楽しい。

読み始めると、止まらなくなる。次から次へとページをめくる。

ごはんを食べたり、寝るのも忘れたりする。

 

読み終えるまでひたすら読んでいたくなってしまう。

 

つい最近、めずらしく小説にはまった。

いつも読むことが多いのが、ビジネス書やエッセイ、自己啓発書のたぐいで、

読むことは読むけれど、小説を率先して読むことがなかった。

 

それというのも、小説は読んだところで、

単におもしろいというだけであくまでエンタテイメント、

ビジネス書なんかのように、ノウハウや知恵、考え方などが

身に着くものでもないと思ってしまっていたからというのがある。

単純にただおもしろい!ていうだけのために

わざわざ本を読めないと思う気持ちもあった。

 

だが、それは恥ずかしい話、読書量が圧倒的に足りていなかったのだろう。

 

先日、没頭した小説は時代小説のシリーズもの。

高田郁さんのみをつくし料理帖シリーズ。

 

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これが全10巻なのだけど、最初の「八朔の雪」から

どんどんひきこまれて、次が読みたくて仕方なくなる。

図書館で借りて読んでいたのだけど、

このシリーズを読んでいるときは、何をするよりも、

この小説を読むことが第一優先になり、予定より早く1巻読み終えれば、

またすぐに図書館へ向かい、次の巻を借りに行っていた。

瞬く間に読み終えるのも、もったいないから、

少しずつ借りていたのに、読み終えてしまえば

我慢できずに図書館へ行ってしまい、もったいぶったのも意味がなかった。

 

仕事もほどほどに、ひたすら小説を読み、

どんなに夜が更けようとも、ずっと読んだ。

まだ冷え込む時期だったから、やりすぎて風邪もひく始末だった。

 

なぜこんなにハマることができたのか。

少し前に雑誌「BRUTUS」で小説特集をやっていて、

そのなかに紹介されていた、料理が出てくる小説がまとめて

掲載されていたページに特にひかれ、そこに載っていた本を

順繰りに読んでみていたのだ。

 

そこに前述した「八朔の雪」もあった。

 

まず、料理の食べるシーンや料理をつくるシーンがある小説が好きらしいというのがひとつ。

料理の味や温度、見た目が手に取るようにわかったり、頭のなかに思い浮かべられるくらいの表現にグッとくる。

 

それから、時代小説であり、わたしの興味をひく江戸時代の話だというのがひとつ。

もともと20代前半、司馬遼太郎氏の「燃えよ剣」にも夢中になり、

新撰組から江戸時代も好きになっていた口だ。

 

あとは、出てくる登場人物の魅力と恋愛、事件、料理と

テンポよく展開していくストーリーに満足。

すごい派手な話ではなく、ドキドキハラハラすることもないけど、

あたたかみもある、心が満たされる作品。

 

もう全巻読み終えたけど、また読み返したいと

今度は1冊ずつ買い揃えようとしている。

 

読んでいて、江戸の暮らしぶりにもまた興味が一層わいてきて

掘り下げたくもなってきた。

 

今回、中毒のように、小説にハマって気づいたのは、

小説をもっと読んだほうがいいということ。

 

今までは、読む量が少なすぎただけで、

自分が好きだ!てものに出会ってなかっただけ。

 

何も学べないわけではなく、

今回のように江戸時代への興味が再燃したり、

自分の興味がどこのにあるのか知れたりもする。

 

 

なんだ、小説っておもしろかったんだ!

 

いまさらだけど。

これからさらに、いろいろな小説を読みふけよう!

 

ただし、ひとつだけ注意したいことが。

それは、おもしろい小説は、

おもしろいビジネス書などより、圧倒的に中毒性が高いこと。

 

くれぐれも翻弄されすぎないように。。

何事もコントロールできないほどの浸かりすぎはよくない。

戻ってこれなくなる。。

 

ぱたぱたっ